中級向け
n8n Summarizeノードの使い方:件数と合計で母数が違う
グループごとに合計や件数を出すノードです。値が欠けたアイテムは合計から外れますが件数には入るため、並べて見ると平均を読み違えます。実際に動かして確認しました。存在しない項目を指定してもエラーにならない件も実装まで確かめています。
公開
動作確認: — n8n 2.36.8 / Summarize ノード v1.1
Summarize は、グループごとに合計や件数を出すノードです。 表計算のピボットテーブルにあたります。
カテゴリごとの売上合計、担当者ごとの件数、日付ごとの平均。 そういう集計を、コードを書かずに出せます。
Aggregate が「まとめて1件にする」ノードなら、 こちらは 「グループごとに計算する」 ノードです。
ただし欠けた値の扱いが集計方法ごとに違い、結果を並べると読み違えます。
集計方法は8つ

Append / Average / Concatenate / Count / Count Unique / Max / Min / Sum の8つです。
グループ分けは Fields to Split By に項目名を書きます。 複数指定するときはカンマ区切りです。

件数と合計で母数が違う
6件のデータを用意しました。Bグループには amount が欠けたものと null のものが
混ざっています。
{ category: 'A', amount: 100, name: '田中' }
{ category: 'A', amount: 200, name: '鈴木' }
{ category: 'B', amount: 300, name: '佐藤' }
{ category: 'B', name: '高橋' } // amount が無い
{ category: 'B', amount: null, name: '伊藤' } // amount が null
{ amount: 500, name: '渡辺' } // category が無い
amount の合計、name の件数、amount の平均を、category ごとに出した結果です。
[
{ "category": "A", "sum_amount": 300, "count_name": 2, "average_amount": 150 },
{ "category": "B", "sum_amount": 300, "count_name": 3, "average_amount": 300 },
{ "sum_amount": 500, "count_name": 1, "average_amount": 500 }
]
出力の項目名は <集計方法>_<項目名> の形で自動的に付きます。
同じ項目で count を取れば揃います。count_amount にすれば1になります。
グループの項目が無いアイテム
最後の1件には category がありません。エラーにはならず、独立したグループになりました。
{ "sum_amount": 500, "count_name": 1, "average_amount": 500 }
category というキー自体が出力に現れません。 後続で $json.category を読むと
undefined になります。
Options の Ignore items without valid fields to group by で、
こうしたアイテムを除外できます(既定はオフ)。
出力の形は2つ選べる
Options の Output Format で切り替えます。
| 表記 | 結果 |
|---|---|
| Each Split in a Separate Item(既定) | グループごとに1アイテム |
| All Splits in a Single Item | 全グループを1アイテムに |
後者を選ぶと、こうなりました。
{
"A": { "sum_amount": 300, "count_name": 2 },
"B": { "sum_amount": 300, "count_name": 3 },
"undefined": { "sum_amount": 500, "count_name": 1 }
}
グループ名がそのままキーになります。
存在しない項目を指定してもエラーにならない
amount を kingaku と書き間違えたら、という検証です。
エラーになりませんでした。 結果は sum_kingaku: 0、実行は成功扱いです。
代わりに出力パネルにヒントが出ました。
The field 'kingaku' does not exist in any items
使うときに気をつけること
- 合計と件数を並べて出すなら、同じ項目で数える。 別項目だと母数がずれます
0が出たら項目名を疑う。 打ち間違えても止まりません- グループ項目が欠けたアイテムは独立したグループになる。 除外したいなら
Ignore items without valid fields to group byを使う
検証していないこと
- 試したのは
sum/count/averageの3つです。Append/Concatenate/Count Unique/Max/Minは動かしていません Include Empty Values(空の値を含めるか)は未検証です。Appendなどで使う設定ですFields to Split Byに複数の項目を指定していません。 1項目だけですDisable Dot Notationは試していませんIgnore items without valid fields to group byは、設定の存在を確認しただけで、 実際にオンにして動かしていません- 検証したのは6件の小さなデータです
数字が出てくるノードほど、間違っていても気づきにくいと思います。 Summarize は止まらずに 0 を返すので、なおさらです。
- まとめて1件にするのは Aggregateノードの使い方
- バラすのは Split Outノードの使い方
- アイテムの考え方は n8n 用語集 に