中級向け
Gemini API の404・503・429
Gemini API を n8n から無料枠で呼ぶと、404(このモデルは新しいユーザーには、もう使えない)、503(需要が高い)、429(割り当てを超えた)が、返ってきます。3つは、原因も直し方も別です。筆者の実測は、gemini-2.5-flash が7回とも404、gemini-3.8-flash は、続けて7回で、成功4、503が2、429が1。使用量の画面との照らし合わせ、無料枠の上限の表、n8n での備え方、確認していないことも書きました。
公開
動作確認: — Gemini API(無料枠、2026-10-11〜12) / n8n 2.36.8(HTTP Request ノード) / Google AI Studio(使用量・レート制限の画面)
Gemini API を、n8n から呼んだら、3種類のエラーに、出会いました。エラーの番号が違えば、原因も、直し方も、別です。
| 番号 | 文言(抜粋) | 意味 | 直し方 |
|---|---|---|---|
| 404 | This model models/gemini-2.5-flash is no longer available to new users. |
このモデルは、新しいユーザーには、もう使えない | 別のモデルに、変える(文言が、代わりのモデルを教えてくれる) |
| 503 | This model is currently experiencing high demand. Spikes in demand are usually temporary. |
Google 側が、混んでいる(あなたの上限ではない) | 少し待って、やり直す |
| 429 | You exceeded your current quota, please check your plan and billing details. |
割り当て(1分あたり、1日あたりの回数)を超えた | 待つ、回数を減らす、有料の枠にする |
先に、この記事の限界です。測ったのは、無料枠で、短い文(「ok とだけ答えて」)を、n8n の HTTP Request ノードから、1回ずつ試した結果です(2026-10-11〜12)。有料の枠での動きや、ほかのモデルは、確かめていません。
実測:何が、どう返ってきたか
| 試したこと | 結果 |
|---|---|
gemini-2.5-flash に、7回 |
7回とも 404。文言は、「新しいユーザーには、もう使えない。gemini-3.8-flash を使って」 |
gemini-3.8-flash に、約3.5秒で、続けて7回 |
成功 4回、503 が 2回、429 が 1回 |
7回の中身(順番)は、成功、成功、503、成功、503、429、成功でした。つまり、上限に達していない呼び出しも、503 で、失敗しました。
使用量の画面とも、一致しました。 Google AI Studio の使用量の画面(そのキーのプロジェクト)に、404 が7件、429 が1件、503 が2件と出ました。
404:モデルが、使えなくなった
- 画面の表と、API の返事が、食い違うことがあります。 AI Studio の「レート制限」の画面(筆者のプロジェクト)には、
Gemini 2.5 Flashの行(1分5回、1日20回)が、載っていました。それでも、API は、7回とも 404 でした。表に、上限が出ているモデルが、使えるとは限りません - 直し方は、モデルの名前を、変えることです。404 の文言が、代わりの
gemini-3.8-flashを、教えてくれました - 使えるモデルの一覧を返す API が、Gemini には、あるはずです(公式の資料)。筆者は、試していません
503:混んでいるだけ
- 文言は、「このモデルは、今、需要が高い。急な増加は、たいてい、一時的」です。あなたの上限とは、関係がありません
- 直し方は、待って、やり直すことです
- 筆者の7回では、2回でした(1回の観察。時間帯などで、変わるはずです)
429:割り当てを超えた
- 無料枠は、モデルごとに、1分あたりと、1日あたりの回数に、上限があります。 AI Studio の画面(筆者のプロジェクト、2026-10-11)では、次のとおりでした
| モデルの種類 | 1分あたり | 1日あたり |
|---|---|---|
| Gemini 3 Flash、3.5 Flash | 5 | 20 |
| Gemini 3.1 Flash Lite、3.5 Flash Lite | 15 | 500 |
| Pro の種類 | 0(無料枠では使えない) | 0 |
- 筆者の7回では、6回目に 429、7回目は、成功でした。きれいに「5回まで」とは、なりません(数秒の幅で動いているように見えます。推測です)
- API のモデル名(
gemini-3.8-flash)と、画面の表のモデル名の、対応は、確かめていません - 直し方は、待つ、間隔を空ける、回数を減らす、有料の枠にすることです。1日の上限に達したときは、翌日まで、待つしかありません
無料枠の内容は、Google の製品の改善に使われうる、と Gemini API の利用規約には書かれています(2026-10-10 に読んだ内容)。個人情報や、業務のデータは、送らないでください。
n8n での備え方
筆者が使った、HTTP Request ノードの設定です。
- 認証:n8n の「Google Gemini(PaLM) Api」の認証情報(事前に決まった認証の種類)
- 「Include Response Headers and Status」と「Never Error」を入れると、404 や 503 でも、ノードが失敗にならず、ステータスと、エラーの文言を、次のノードで、読めます(今回の測定は、この形でした)
失敗を、やり直すなら、注意があります。 n8n の「Retry On Fail」(失敗したら、やり直す)は、ノードが失敗(エラー)になったときに動きます。 「Never Error」を入れると、503 や 429 も、成功として扱われて、やり直しは、動かないはずです(筆者は、Gemini では、確かめていません)。このサイトのエラー処理の記事には、「On Error を『続行』にすると、Retry On Fail が動かなかった」という実測があります。
- 503(混雑): 「Retry On Fail」と、待ち時間(Wait Between Tries)の組み合わせが、向いていそうです(筆者は、試していません)
- 429(1分あたり): 待ち時間を、1分より長く
- 429(1日あたり): やり直しても、直りません。翌日まで、待ちます
確認していないこと
- 有料の枠での、404、503、429 の出方と、上限
- 使えるモデルの一覧の API
- Retry On Fail を、Gemini の503で、実際に動かした結果
- 503 が起きる頻度(7回のうち2回は、1回の観察です)
- ほかの認証の方法(Vertex AI など)での、エラーの出方
- 画面の表のモデル名と、API のモデル名の、正確な対応
- 「新しいユーザーには、もう使えない」の、「新しい」の基準(筆者のプロジェクトの作成時期など。確かめていません)
次に読む
- 無料枠の上限と、AI アプリを作る道具の比較は Dify・Copilot Studio・Google AI Studioの違い
- 失敗しても止まらない作り方は n8nのエラー処理
- 失敗を知らせる仕組みは n8nのエラーワークフロー
- 認証が切れたときの、似た落とし穴は n8nの「Access could not be refreshed」