中級向け

Zapier MCPの料金と数え方

Zapier の MCP(Claude Code などの AI から、Zapier のアクションを呼ぶ仕組み)は、1回の呼び出しで何タスクか。Claude Code から Slack に投稿して、3回測ると、毎回2タスクでした(Zap の中の同じ操作は1タスク)。設定の手順、許可するアクションを絞る理由、タスクの数え方の確かめ方、最初の測定を書き直した経緯も書きました。無料プランでの MCP は、まだ確かめていません。

動作確認: — Zapier MCP(Pro の試用期間、2026-10-12) / Claude Code(VS Code 拡張 2.1.296) / Slack(テスト用のワークスペース)

「Zapier の MCP は、1回の呼び出しで、何タスク使うのか。無料で足りるのか」。使う前に、いちばん知りたいことだと思います。

答えは、1回の呼び出しで、2タスクです。 Claude Code から、Slack のチャンネルに、テスト用の文を投稿して、3回測り、3回とも、2タスクでした。Zap の中で、同じ Slack の投稿をすると、1タスクなので、AI から呼ぶと、同じ操作が、2倍に数えられます。

先に、この記事の限界です。測ったのは、Slack への投稿だけで、Zapier の Pro プランの試用期間です。無料プランで、MCP が使えるか、上限がいくつかは、確かめていません(末尾の「確認していないこと」)。

Zapier MCP とは

MCP は、AI が外の道具を呼ぶための、共通の仕組みです。Zapier の MCP を使うと、Claude Code のような AI が、Zapier につないだアプリ(Gmail、スプレッドシート、Slack など)の操作を、直接、実行できます。Zapier の画面の左メニューに、「MCP servers(New)」があります。

AI から呼ぶので、Zap(自動化の流れ)を、組み立てる必要がありません。 「この文を、Slack の、このチャンネルに投稿して」と頼めば、AI が、Zapier のアクションを呼びます。

1回の呼び出しは、2タスク(3回の測定)

Claude Code から、Slack のチャンネルに、テスト用の文を、1回ずつ投稿しました。そのたびに、Zapier の左下の「Plan tasks」を見ました。

呼び出し 「Plan tasks」
1回目 12 → 14(+2)
2回目と3回目(続けて) 14 → 18(+4。1回あたり+2)
  • 毎回、きっかり2タスクでした
  • Zapier の公式の料金ページにも、「MCP のツールの呼び出しは、1回で2タスク」という趣旨の説明があります(読んだ内容です)。測定は、それと合いました
  • Zap の中に、同じ「Slack に投稿する」を置いたときは、1タスクです(n8nとZapierの違い)

数え方の確かめ方

数字の確かめ方に、気をつけた点です。

  • 「Plan tasks」は、数分、遅れて変わります。 呼び出した直後の数字は、まだ前のままです。数分待って、再読み込みしてから見ます
  • MCP のページの「History」には、実行したアクション(投稿など)が、1行ずつ並びます。呼び出しの回数と、行の数が、合うかを見られます
  • 「Zap の分」と、「MCP の分」は、別に見られます。使用量のグラフ(Zap history → Task usage)は、Zap の分だけで、「Plan tasks」の合計との差が、MCP の分です

設定のしかた(Claude Code の例)

筆者の環境(Windows、VS Code の拡張)で、次のとおりに進めました。

  1. コマンドを実行して、Zapier の MCP を追加します。
    claude mcp add --transport http --scope user "Zapier-MCP" https://mcp.zapier.com/api/v1/connect
  2. 状態が「Needs authentication」(認証が必要)なので、Claude Code の中で /mcp を開いて、「Zapier-MCP」を選び、認証します。ブラウザで Zapier にログインして、使わせるアプリを選びます(筆者は、Gmail、Google スプレッドシート、Slack)
  3. 認証が終わると、Claude Code の側に、Zapier の道具が出ます

つまずいたのは、1点です。最初に追加した設定が、設定ファイルから消えていました(/mcp で、「Server not found」と出ました)。2回目の追加で、残りました。実行中の VS Code の拡張が、古い内容で、設定ファイルを書き直したのが原因ではないか、と推測していますが、確かめていません。

許可するアクションを、絞る

ここは、安全のために、いちばん大事な点です。 認証のときに、アプリを選ぶと、そのアプリの、ほぼ全部のアクションが、有効になっていました(筆者の画面では、Gmail が22個、Google スプレッドシートが37個、Slack が41個)。メールの送信や、投稿、削除のような、実際に取り消せない操作を含みます。

筆者は、Zapier の MCP が用意している「アクションを無効にする」「有効にする」道具を使って、全部のアクションを、いったん無効にして、必要な2つ(Slack のチャンネルへの投稿)だけを、有効にしました。 Zapier の MCP のページの「Apps」には、「Slack 2」と表示されています。

  • 使うアクションだけを、有効にする(使わないアプリは、外す)
  • 書き込みの操作(送る、作る、消す)は、特に、必要なものだけにする
  • AI に、勝手に、実際の相手へ送らせない(試験は、テスト用のチャンネルで)

月のタスクの見積もり

MCP の呼び出しは、1回2タスクなので、月の呼び出し回数 × 2 です。

たとえば、1日10回、MCP から Slack に投稿する(月300回)なら、月600タスクです。無料プラン(月100タスク)は超えて、Professional(月750タスク)には、収まります(上限は、Zapier の公式の料金ページ、2026-10-09 更新と表示)。

数字を入れて計算するなら、月額見積もり計算機の「MCP 経由」にチェックを入れます。

確認していないこと

  • 無料プランで、MCP が使えるか、使えるなら、上限はいくつか(Pro の試用でだけ、測りました)
  • 読み取りの呼び出し(チャンネルの一覧の取得など)が、1回あたり何タスクか(「1タスク」は、推定です)
  • Slack への投稿以外のアクション(Gmail の送信、スプレッドシートの書き込みなど)の数え方
  • Claude Code 以外の AI(Claude のアプリ、ChatGPT など)から呼んだときの数え方
  • 大量に呼んだときの、上限(レート制限)
  • MCP の呼び出しが、失敗したとき、タスクに数えられるか

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